「茶と花の融合展」に参加して |
梶の会・平戸支部松華会 森 三佐子 |
平成28年8月25日(木)~28日(日)、ホテルオークラ東京別館におきまして「茶と花の融合展」が開催されました。「茶と花の融合展」は、平成7年阪神大震災義援「茶と花の彩典」をきっかけに始まり今年で15回目となります。近年は隔年開催されており、今年は20周年を迎えました。 一日5流派の茶席で、延べ20流派がそれぞれの趣向でお迎えいたしました。 鎮信流は、27日(土)にオーチャードホール二階の野点席で「閑雲野鶴」の趣向でお客様をお迎えいたしました。御宗家様より「静かに急がず野に下りた鶴のように悠々自適の有様」と承りました。 花にはナナカマドと秋草に平戸よりの水草をあしらいました。遠く離れてはおりましたが、平戸藩ゆかりのお道具に囲まれて、お流儀の歴史に思いを馳せ平戸に吹く風を感じるお席でございました。 東京支部の皆様と各支部から参加いたしました梶の会会員で、430名のお客様を延べ九席でおもてなしいたしました。皆様のお心配りや協力して各々のお役目をなさるお姿に、多くの学びをいただき、心を閑かに保つことの大切さと難しさを痛感し、「心胆を茶儀の間に養うべし」「心の修業はこの外にあらじ」とお示しになられた流祖鎮信公の御教えを改めてかみしめた一日でございました。 |