平戸の正月菓子「フォーチュンクッキーと辻占菓子」
 
 フォーチュンクッキーはアメリカの中華料理店で食後のサービスとして出される占い紙入りの菓子です。
 多くの人は中国の風習に由来すると思っていますが、日本の辻占が原点であると考えられます。
 戦前にカリフォルニアに移民した日本人によって製造され、日本人経営の中華料理店にて始められたと云われています。
 日本の辻占は天保年間(1830〜44)には既に存在し、煎餅や最中の皮等の中にことわざや格言などが書かれた紙が入っているものです。
 現在も日本各地で市販されていますが、その中で正月の縁起菓子として毎年楽しむ風習が継承されているのが「平戸市」と「金沢市」です。
  特に平戸に於いては「おてがけ」とよばれる年始の来客をもてなすための菓子に欠かせないものとなっています。
 平戸では、辻占菓子が正月のシンボルとして、楽しみながら新年の運気をみる重要な正月菓子として継承しています。
平戸・岡山家のおてがけ
辻占