按 針 忌
 
平戸支部 町田英美里
5月25日(日)、平戸市崎方公園の三浦按針の墓前において「第20回按針忌(生誕450年)」が開催されました。

 お天気にも恵まれ、少し汗ばむ日差しの中、観光客を含む沢山のお客様が来場されました。

 式は、按針への黙祷からはじまり、尺八の音色による英国およびオランダの国歌が響きました。
 まずは、主催者挨拶をHIRAの会会長の井上隆様にいただき、続いて献辞を平戸市長の黒田成彦様(すべて英語のスピーチでした)、オランダ国総領事のローデリック・ウォルス様、英国総領事のマイケル・シアラー様、日英400周年議長・英国按針会名誉会長のニコラス・マクリーン様、メドウェイ市長のバリー・ケンプ様、メドウェイ市元市長のスーザン・ヘイドック様、大英図書館のマーガレット・メイクピース様、チャタム・グラマー男子校校長のピーター・ジェームズ・ホール様よりいただきました。
 すべての献辞が終わると、御宗家様のお献茶です。
 今回も、大分県臼杵市のわき水をいただきましたので、お献茶用のお水として用意して頂きました。
 お献茶の最中、尺八の演奏が流れる中、按針の手紙が朗読されました。
 遠い英国より流れ着いた異国の地・平戸で、言葉の通じないもどかしさや家族に会えない寂しさなどを抱え、しかし自国や家族への愛をたっぷりと綴られたお手紙でした。
 朗読が終わる頃、お献茶用のお茶も点ち、臼杵の橋様に按針の墓前へお運び、お供えいただきました。
 お献茶が終わると、按針をはじめとする英国人慰霊碑への献花です。
 
 平戸市長の黒田成彦様から始まり、参列者は尺八の音色が響く中、バラを一輪ずつ献花されました。
 その後、少し下ったオランダ公園においてオランダ人慰霊碑献花式が行われました。
 同じように、黙祷、献辞、献花と続きます。こちらでの献花の際にも同様に、尺八によりオランダ国歌が響いておりました。
 すべての式が終わると、参列された皆様に松華会はオランダ公園に呈茶席を設け一服のお茶と平戸銘菓のカスドースを差し上げました。
 式終了後のほっとしたひととき、参列されたみなさまには喜んでいただけたことと思います。