三河内焼きオランダ国王献上式典松親会 坂井俊彦
 

7月9日、東京のオランダ大使館公邸において、「三河内焼窯元 はまぜん祭り」の特別企画として、三河内焼きをオランダ国王に献上する式典に、ご宗家夫妻が参加され、東京支部よりも十数名が参列させていただきました。
約400年前にオランダが日本で最初の商館を平戸に設けて以来の関係である、松浦家のご宗家様のスピーチの後、船に気球が組み合わされた三河内焼きの「水次」が―ご宗家のアドバイスを受け、2年間かけて作成したそうです―はまぜん祭り実行委員長の中里太陽さんから、オランダ大使に手渡されました。


オランダ大使からは、三河内を訪問してその技術の高さに驚いたことや今後ますます、オランダと三河内焼きを含む平戸との交流が深くなることを望む旨のお話がありました。


三河内は現在、佐世保市の一部ですが、もとは豊臣秀吉の朝鮮出兵で連れてこられた陶工が現在の平戸市の中野に窯をひらいたものの、良い土がなかったため現在の三河内で、一般的には平戸焼きといわれる窯をひらいたのが始まりだということです。ちなみに、今回の「はまぜん祭り」は窯の中に焼き物の下に置く道具「はまぜん」を供養する祭りとのことです。