東西百菓の図 茶会に参加して(三田 芝浦ハウス/オランダ大使館)
松親会 坂井俊彦
2016年と2017年にわたって、オランダ政府が立ち上げ、東京の大使館が活動の中心となっている「オランダ&九州プロジェクト」(http://hollandkyushu.com/ja/)が進行中。
「オランダ&九州プロジェクト」は文化および経済面において九州とオランダの結びつきを強めることを目的として、「出島復元プロジェクト」、伝統工芸作家やアーティストが参加する「MONO Japan」等多くのプロジェクトを実施中で、その中の一つで、松浦家ゆかりの「百菓の図」のプロジェクト(http://hollandkyushu.com/ja/project/east-to-west-sweets-encyclopaedia/)の東京での菓子発表会および茶会が11月1日に三田の芝浦ハウス、11月3日にオランダ大使館において催されました。東京での発表会及び茶会は10月の平戸オランダ茶会での発表に続いて行われたものです。

このプロジェクトでは松浦家35世 松浦 熈(ひろむ)公が「百菓の図」にヒントを得、オランダ人アーティストがデザインした菓子を平戸の菓子店(えしろ、熊屋、蔦屋)が作り、またオランダ人がデザインした菓子器等の器が三河内において製作されました。
11月1日の芝浦ハウスでは、約50名のお客様が集まりオランダ人デザイナーのINA-MATTからの作品についての説明の後、24種類の菓子が長い板に乗って運ばれてくるとお客様から大きな歓声があがりました。そして松親会の伊藤さんが薄茶のお点前を致し皆さまに差し上げました。
 
 
11月3日は快晴の中オランダ公使公邸でお茶会が催され80名ほどの人が参加されました。芝浦ハウスではスペースの関係で設えられなかった、INA-MATTが作成の掛け軸とお花の代わりのモビールが飾られ、オランダ大使および平戸市長が正客および次客となり吉留さんの点前で濃茶をお出ししました。
 
こちらでも、正客・次客のためのお菓子が、長い板に乗って蔦屋/熊屋さんによって運ばれてくると、大きな歓声がわきおこりました。
 
今回の行事を通じ、オランダと平戸・松浦家の400年以上にわたる深く、長い関係の一端を体験させていただきました。