福岡ではじめての鎮信流の茶席 |
福岡支部 松祐会 原 吹海子 |
2月15日、九州国立博物館で九州茶道文化交流協会主催の初釜を鎮信流で担当させていただきました。鎮信流で大寄をするのは、福岡でははじめてですが、この武家茶道にたいそう興味をもっていただいたようで多くのお客様に来ていただく事ができました。 振り返りますと、1年前にこの行事について葉山先生から福岡支部にお話があり、「鎮信流」らしさを大切にしたお席にしようと、猿引棚、対の花、松浦家ゆかりのお軸、お庭焼きの茶入れや水指などのお道具組みやカスドースのご提案がありました。 いずれをとっても鎮信流の魅力を物語るものばかり。また、支部を超えて平戸、長崎、佐世保、福岡、下関の諸先生によるお席作りは、未熟な私からみても、たいへん質が高く、贅沢な内容だと感じました。福岡ではなじみの薄い鎮信流が、この日、力強い印象を残したと確信いたしております。 私も反省すべきことが多々ありましたが、ひとつの役割をまっとうすることで多くの学びを得る事ができました。この場をお借りしまして、葉山先生はじめ、諸先生に深くお礼申し上げます。 |