一支国博物館「春の茶会」を福岡支部壱岐教室が担当
福岡支部壱岐 末永康貴
 やっと、春のおとずれを感じる季節となりました。
2024年3月20日、一支国博物館主催行事の一つ「春の茶会」を鎮信流福岡支部壱岐教室が担当致しました。
コロナ禍もあり5年ぶりのお茶会でした。
私は初めての参加で大勢の人々の前での点前も初めての経験。かなり緊張しましたが、ゆっくりとした雰囲気の中で点前ができました。一支国博物館館長須藤様、学芸員の皆様にこの文面を以って心より感謝申し上げます。
一支国博物館は壱岐市芦辺町の国指定特別史跡、原の辻遺跡を一望できる小高い丘に建つ、黒川紀章設計の建物です。 今回の茶席は、通常多目的ホールとして使用されている広い空間で、いかに茶席として設えていくかが問題でしたが学芸員の方々の協力のもと、入り口に出迎えの花を飾り、中に入ると玉砂利に大きな竹を数本置いて和の空間を作り落ち着いた雰囲気を持つ立礼席として設える事が出来ました。
軸は「喫茶去」 信貴山寺管長の鈴木鳳永師の書で須藤様より拝借致しました。現代的な解釈では「ちょっと寄って、お茶でも飲んでいかんね」という意味だそうです。
私は、この茶会を通して、点前だけでなく、多くのことを学んだ気がします。お客様の中には「鎮信流のお茶を是非、習いたい」という男性もいらっしゃり、大きな励みとなりました。
これからも、この茶会を糧に精進して参りますので宜しくお願い致します。