令和7年 松祐会初釜
松祐会 池田忠長
 暖冬だった昨年とは打って変わり、冬将軍の顔色を窺いながら寒さに身を縮ませていた令和7年1月11日(土)、松祐会の初釜がホテルオークラ福岡で催され、18名の方が参加されました。
 冒頭、昨年末にお隠れになられた前田三喜子先生を偲び、みなさんと黙祷を捧げました。前田先生は、私の入門の師である松和会の出口祥子先生の妹さんであり、入門当時から大変かわいがっていただきました。昨年は、2月に出口先生、12月に前田先生と失い淋しく耐えがたい思いですが、これからもお稽古に精進し続けることが私にできる両先生へのせめてもの御恩返しと思っているところです。

 その後、壱岐の赤木悦子さんによる猿曳棚のお点前があり、みなさんでお濃茶をいただきました。お床に飾られた龍門寺住職河野太通老大師のお軸「任運 騰々」にも日々のお稽古の積み重ねが大切なのだと気持ちを新たにしました。
また、今年は役員改選もあり、若い方々の力を借りて、福岡、武雄、壱岐を抱える松祐会がより一丸となる体制ができました。再来年には、松洽会総会が福岡で開催される予定であり、その準備も始まりますが、私も少しでもお役に立てるよう努めたいと思います。