10月26日(日)平戸秋の大祭の中松浦史料博物館に於いて、大心茶会が開催されました。 　 　私共松華会は、お濃茶席と点心席の担当でございました。 　 　ここ数年、茶会が始まる早朝より栄西禅師ゆかりの千光寺で遊ばされていたお献茶が九皐斎で行われました。 　当初は九皐斎前のお庭での予定でしたが、雲行きが怪しくなりはじめ急きょ九皐斎に変更になり慌ただしい時もありましたが、外の雨音が響く中、千光寺ご住職様や各支部の皆様の参列で無事にお献茶式が終わりました。

お濃茶席は例年通りご宗家様がお席主で九皐斎がお席でした。 　今年は栄西禅師の八百年忌に当たり栄西禅師に因んだお席の設えでした。 　お軸は、後鳥羽上皇の親翰の写し「扶桑最初禅窟」、脇床には栄西禅師の「喫茶養生記」と龍灯の松で作られた栄西禅師の像が飾られました。 　また、お床のお花も蓮の実と菊の花が使われておりました。 　お菓子も銘が「座禅石」と栄西禅師ゆかりのものでした。

栄西禅師の「喫茶養生記」に記されている桑を使った桑粥を点心席でお出し致しました。 　栄西禅師によってもたらされたお茶の種によりこのようにお茶に親しむ事ができることに感謝しながら栄西禅師の遺徳を偲ぶお茶会を終えました。

薄　茶　席

松清会　　山口　莉紗

第4回平戸大心茶会にてお点前をさせて頂きました。 　当日は朝から雨が降り、一日どうなることかと心配されましたが、すぐに雨も上がり、ほっとした気持ちで茶会の準備を始めました。 　今回、私がお点前をさせて頂いた場所は、「閑雲亭」で、このような場所でお点前をさせて頂けるのだなと思うと、身の引き締まる思いが致しました。 　今回は、お点前はもちろん、半東やお運びもほとんど初めてでしたのでとても緊張し、肝心のお点前は少し行程を省いてしまった部分もあり（汗）、修練が足りないと反省をする一方、お茶を召し上がったお客様の笑みが垣間見られると、とても嬉しい気持ちになりました。 　去年は水屋担当で、今年はお点前、お運び、半東をさせて頂いたことで、改めて自分なりに全体の流れを勉強できとても実り多い一日となりました。

点　心　席

松清会　　相川　幸子

朝からの雨も上がり、松浦邸のお庭の池に大きなごい鷺がゆっくりと飛来してきました。 　今年の点心席は、恒例の桑粥でございました。 　皆様、点心席から外の景色を眺めながら食事を楽しみ、懐かしい方々と久しぶりに再会の挨拶をしながら和やかな雰囲気の中、時が過ぎていきました。