亀岡神社御献茶式
平戸支部 松華会 森 三佐子
 去る10月27日(火)、亀岡神社社殿におきまして御献茶式がございました。御宗家様のご参詣をはじめとして、前松浦史料博物館長木田昌宏様、松洽会会長(佐世保支部長)松浦純二様、永益幹子平戸支部長以下八名が参列いたしました。午後一時、宮司様より参列者一同御祓いを受け、御宗家様が御献茶あそばしました。社殿の回廊は雨に濡れ、時雨月の名にふさわしくしみじみと趣深い風情でございました。厳かな雰囲気の中、神官様がお供えをなさいました後、祝詞が奏上され拝礼いたしました。
 この度は、平戸のお菓子と茶道についての研究のため、来島中のオランダ人のアーティストデザイナー御一行も参列なさいました。貴重な経験と受け止められたようで、御宗家様のご説明を熱心に拝聴なさっておられました。お下がりのお茶一服の折りには、例年に増して、参列者の皆様のお話も弾んでいるようでございました。
 秋の実りに感謝して神楽や踊りなどが奉納されるおくんちの賑わいの中、四日間にわたる亀岡神社例大祭の最終日に行われます御献茶式は、平戸の歴史と文化の豊かさを象徴し、お流儀を学ぶ者にとっても大切な行事でございます。今年も参列できましたことに感謝しつつ、落葉し濡れそぼる木々に、冬隣を感じながら散会いたしました。