オランダ茶会
平戸支部 松華会 永益 幹子
濃茶席
               
 オランダ政府による「オランダ×九州年」の第1年目に当る平成28年10月23日、その交流促進の一環として「オランダ茶会」が催されました。
  
    
 松華会はオランダ商館に於いて濃茶席を担当しました。
お茶席は50枚程の畳を敷き設えはすべてオランダ人アーティストに依るもので、床らしい空間のお軸に当る垂れ幕には「甘美無」の文字が画かれ、花に当るのは本のしみをアレンジしたモビール、座布団も本のしみの模様と甘美無の文字が金と銀で施され、廊下との境には白い布が下がっていてなかなか斬新な感じが致しました。
お菓子は松浦家に伝わる「百菓の図」をヒントにオランダのデザイナーによって目のさめるような色と形のまるで宝石のような13種類のお菓子がそれぞれ面白くデザインされた陶器に1個ずつ乗っていました。それを大きな木箱に入れ茶席に運び、お客様はお好みのものを取って自席に着くと云うものでした。 
     
茶席の中では、アーティストやデザイナーの説明を平戸在住のオランダ人レムコー氏が通訳、すべてにオランダを感じる一日でしたが、ただ残念なことにお天気が悪くお客様はご苦労なさったことと思います。