茶筅供養
平戸支部松華会 古川 節子
   
 日を追うごとに寒さが増している12月9日(土)に茶筅供養が営まれました。雄香寺についてすぐ山門に佇みました。そこから見下ろす参道は、なんと両サイドから流れるような黄葉が261の石段に映え、心洗われました。
 庫裏には、御住職様と傍にはもう一人の和尚様がおられ、何時にないことだと思いつつ、御住職様のご挨拶で当寺では春には晋山式を控えられていると言うことを知りました。
御住職様は、やがて新御住職となられる西村大定様の立派な履歴書を永益会長に手渡され丁寧なご紹介がありました。続いて、ご本人のご挨拶があり拝聴致しました。御住職様は後席を西村和尚様に託され、ご予定の御供養へ急がれました。間もなくして、ご宗家様がお見えになり、東京支部1名、佐世保支部2名、平戸支部11名が出揃い、一同御本堂へ移りました。
 響きわたる読経の中、ご宗家様に続いて一人ひとりお焼香をさせて頂きました。朱塗りの大きな丸盆に盛られた茶筅257本、柄杓10本の御供養を終え、引き続きお庭に拵えた青竹の囲いに移され点火致しました。立ち昇る赤い炎 は、やがて静かな炎となり、ねんごろんな読経が唱えられました。