聖福寺四季釜夏の席
長崎支部松和会 中村好
令和5年6月25日(日)降ったりやんだりのあいにくの梅雨空のもと 長崎歴史博物館にて聖福寺四季釜夏の席を担当いたしました。
本席のお軸は江戸中期の儒学者伊藤東涯の「夏日偶成」、お花は水引草と木槿でした。香合は傘、棗や茶碗にホタルが飛んでいるものなど梅雨のうっとうしさを少しでも軽く感じていただけるような趣向でお客様をお迎えいたしました。他流のお客様には隅切棚を興味深くご覧いただけました。また「氷室」という名のガラスの水指にまるで本物の氷のようだとお手を触れてみるお客様もおられ蒸し暑さの中少しでも涼を感じていただけたのではないかと思います。
今回初めてお点前を仰せつかりました。以前まではお茶会が終了してお客様をお送りするまでで無事終わったと安堵するのみでございましたが、お点前担当として至らないながらも務めあげられましたのは、半東のさりげないサポートや水屋の皆様のおかげであったと感謝の気持ちでいっぱいになりました。今回の好機を得て益々精進したいと思います。足元の悪い中、平戸、武雄をはじめ長崎国際大学の学生さんたちがお越し下さいました。お礼申しあげます。
薄茶席6席130名のお客様でした。