鎮信公御祭茶
長崎支部 松和会 宮前周司
 11月13日、藤岡支部長宅にて鎮信公御祭茶をとり行いました。
新型コロナウィルス感染症が感染法上の5類に引き下げられたこともあり今年は11名が参加しました。この日は朝方冷たい風が吹き雨もぱらつきましたが、お献茶が始まる頃には雲が切れ青空が広がって秋の陽光がふりそそぎました。
藤岡支部長により心を込めて点てられたお茶を佐々木副支部長が鎮信公のご尊影にお供えし、参加者一同がこれまで無事にお稽古を続けてこられたことに感謝し、鎮信流のさらなる発展などを祈念しました。
私はお稽古を始めてまだ数年の初心者であり、新型コロナの影響もあって今回初めて鎮信公御祭茶に参加させていただきましたが、参加者の皆さまが何も言わずともそれぞれの役割を果たし、淀みなく動かれる姿にお茶の心を拝見した心地が致しました。この後参加者一同で昼食をいただき、お下がりのお茶を頂戴しました。藤岡支部長が「また皆さんとこうしてご一緒できるようになったのですね…」とつぶやかれたのが、新型コロナ下でお稽古も思うように出来なかった長い日々の実感がこもっており、印象的でした。
最後に、来年5月にご宗家様をお迎えし、長崎で開催される総会を滞りなく行い、各支部から来崎される皆さまにとっても意義あるものにすべく準備を進めることを全員で確認し合い帰路につきました。