令和4年新春-大阪支部お初釜- |
松蓊会 佐々木 隆夫 |
新年の清々しい日々をお過ごしのことと存じます。 大阪支部では、昨年からの新型コロナ禍を踏まえて、「どうすれば新年のお初釜ができるだろうか」と支部のメンバーが様々な案を出し、その結果今回のお初釜を実行することができました。例えば、会場(宝塚市の宇路支部長宅)に入る前は手指の消毒を行うこと、懐石は弁当とすること、濃茶および薄茶点前に関して一服点てで行うこと、茶室はどうしても密になりやすいことから、点前の際には換気に気を付けることといった内容です。そのため世相と齟齬がないルールを基に、大阪支部のお初釜を行うことができました。 今回は、大阪支部のメンバーと大阪府内在住の中川さんで5人のお初釜を行いました。亭主の若宮さんが料理を出し、正客の松田さんとのやりとりがあり、その後、濃茶の場に移りました。濃茶席の凛とした雰囲気の中に、鮮やかさと奥深さを感じることができました。 その後、今度は佐々木が薄茶を点てることになり、仮に濃茶の席を「緊張」とするのであれば、薄茶の席は「弛緩」といった「緊張と弛緩の連続」といった言葉通りに和やかな雰囲気で席を進めることができました。個人的な感想を申し上げさせていただくと、大阪支部の諸先輩の中で、お初釜の薄茶席を任せていただいたこと、改めて深く感謝申し上げます。 終了後、反省会があり、今回は佐々木がウェブサイトへの報告担当になったのですが、その際に「一首詠んだらどうか」という提案があり、字余りの拙作にはなりますが披露させていただければと存じます。 おおさかの はれわたる日に つどいあり かぐわしき茶の まじわりを楽しむ (左側だけを縦読みしてくださいね!!) 本年も松蓊会をよろしくお願い申し上げます。 |