鎮信公お祭茶によせて
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佐世保支部 松浦 純二
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先月の平戸大心茶会、昨日は長崎国際大学 開国祭のお茶会と行事が続いて出席者も例年に比べ少なめでした。 献茶式の後、流祖御画像が佐世保松清会に届いた時の行事の様子を、過去の資料から会員の皆様に披露しました。 昭和35年11月13日御画像の開眼式が実施されています。 祭主は当時の佐世保支部長 西光寺里見盛倫住職でした。 祭文の一部から |
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「維昭和35年11月13日発願主鎮信流松清会一同 謹ンデ天祥院慶巌徳祐大居士ノ御絵像ヲ新ニ拝写シ奉リ此処ニ点茶仙菓ノ餅ヲ備エ跪イテ入魂開眼ノ式典ヲ修シ奉ルモノナリ 原夫茶道局査ナリ強イテ和敬静寂ヲ開キ一味清浄ノ秘洽ヲ傳フ 爰ニ松浦肥前守鎮信公風流ノ深山ニ入リ霊泉ヲツカヒ松風ノ妙音ニ心耳ヲ澄シ茶杓ヲ削ツテハ点茶ノ深底ヲ探リ玉フ 既而石州ノ潮流平戸ノ翠岸ヲ洗ヒ天祥ノ香烟遥ニ亀甲ノ峯ニ従耳ケリ廟後師資累代シテ源流今ニ新タナリ 爰ニ今某甲画絵ノ尊像ヲ拝シ在世ノ徳風ヲ追懷シ奉リ献茶ノ妙傳ヲ行シ茶襌三味ノ妙味ヲ以ツテ尊前ニ尊ヘ定恵ノ香ヲ焼イテ薫馨ヲ添ヘ静寂ノ薬ヲ捧ゲ芬芳和敬ノ風ニ任スルモノナリ 」 |
皆で昼食を囲み、午後からは濃茶席を二席設け、お菓子は「猪子餅」に「星の初鷹」のおいしいお茶で有意義な秋の一日を過ごすことができました。 |