第七回 平戸大心茶会 濃茶席を担当して |
佐世保支部 松清会 松浦宰子 |
大心茶会の10月22日は、日本列島が超大型台風に見舞われ風雨が心配される中、行われました。 九皐斎の濃茶席は、書院の茶で床は大心茶会の主旨となった栄西禅師の言葉、大心:大哉心乎=大いなるかな心や「自分も、他人も心なくしては生きていけない事の大切さを思うもの」江雪宗立筆(大徳寺百八十一世、江戸前期)のお軸で宗陽公、天祥公のことを賞賛されている内容でした。花は牡丹籠に11種(嵯峨菊、竜胆、女郎花、吾亦紅、藤袴、浜菊、磯菊、鶏頭、杜鵑草、秋明菊、キエフ菊)の秋の花が入りました。 お菓子は「百菓の図」から青茶巾という菓子を平戸の松浦家ご用達菓子司で蔦屋、熊屋、えしろの3軒がそれぞれに思考して作られました。青茶巾の青い色はシンガポールからバタフライピーという豆を取り寄せて青色を出したそうです。同じ材料で作っているにもかかわらず、それぞれに趣が違い面白いと感じました。 足元が悪い中、一般のお客様、大学生、高校生を含め約120名の方々に来て頂きました。 宗家の濃茶席の厳かな雰囲気を楽しむことが出来たのではないかと思いました。予定していた6席を佐世保支部一同心を込めてもてなしできたのではないかと思います。 |