夏だより 私のお稽古日誌 |
下関支部 松要会 田原千秋 |
下関支部松要会に入会させていただいて、1年5ヶ月が過ぎようとしています。
月2回のお稽古が楽しくて、待ち遠しく思えます。仕事を終わらせ、お稽古場に駆けつけて 「こんにちは」と、入り口を開けると、かわいいお花がやさしく迎えてくれます。お庭のお花をいつも持ってきてくださる方がいらっしゃいます。お茶室に入ると、「駆けつけの一杯」とおっしゃって、先生がお茶を点ててくださいます。おそれ多い気はしますが、とってもおいしくいただきます。一息ついたところでお稽古が始まります。お稽古の間はとても緊張します。そんな中、思わずにやけてしまうのは先生がご用意してくださっている松琴堂さんの和菓子との「ごたいめ~ん」のときです。 季節をあしらった主菓子は見ているだけで幸せな気分になります。 お稽古を始めて3ヶ月くらい経ったころ松琴堂さんの『花東行』というお菓子と出会いました。下関吉田にある維新の士、高杉晋作を祀っている東行庵に咲く花菖蒲をイメージしたお菓子だそうです。なぜか、そのお菓子の美しさに心を引かれ、いただくのがもったいなくて、持って帰ってしまいました。家に帰り着いてからもじっと眺めていました。 その日から私のお稽古日誌が始まりました。メインはお菓子の絵です。 心をこめて作っていただいた季節の和菓子、記録に残したいという思いから始めました。 |
お稽古日誌より・・・ 9月18日 薄茶点前(棚)2 平なつめ(金馬彫り) 主菓子 みどり萩 干菓子 ささめ雪(乾燥させたあわ雪) 平なつめの扱い 茶せんの取り方 注 意 茶せん通しの高さ 拝見の時は、まず、中じまい ☆柄杓と蓋置をかざってから こぼしのほうを向く 12月4日 薄茶点前(炉)1 濃茶点前(炉)2 主菓子 かのこ 干菓子 いちょうすはま 薄焼きせんべい 指をそろえる 左右の手の動き、少しずらす! 濃茶・・最初にお湯を汲んだあとは柄杓をかまえ、釜のふたをする(中蓋) 湯返しをわすれるな!! |
鹿の子の由来 猿丸太夫 ・・・ 奥山に もみぢふみわけ 鳴く鹿の (百人一首) 声聞くときぞ 秋はかなしき 素敵な先生、楽しい仲間、季節ごとのたくさんの和菓子やお花との出会いを結んでくれたお茶、これからも楽しく、そして真剣に学んでいきたいと思います。 |