松要会初釜
下関支部松要会 中野くみ子
 2020年1月6日、令和になって初めての初釜。
少々曇り空ではありましたが、夕方までは降らずにすみました。例年のごとく浜谷先生宅にて行われました。待合で甘酒をいただき、和やかに皆様とご挨拶をすませ、席入りいたしました。
点心は、恒例の三段重、豊田様お心配りの祝い酒、八寸を皆様と和気藹々の内にお食事をいたしました。
露地を通り、床拝見。お軸は、“凬暖梅香”鸞洲公書。花は、蠟梅に白椿。
今にも開きそうな蠟梅のふくよかな香りに、初釜にふさわしい清々しい設え。点前は続薄茶。正客としてとても緊張いたしましたが、亭主までもお茶をいただく亭主交替もございました。心穏やかに大変おいしくお茶をいただきました。皆様、それぞれの役割を楽しみながら、今日の初釜の日を過ごしました。
 いつも心をこめてご用意頂く浜谷ご姉妹に感謝いたすばかりでございます。ありがとうございました。

   初釜の  湯気の優しさ 友の笑み  禎子句
   愛らしき 鼠の和菓子  初釜に   康子句
   初釜や  骨折の身にも 恵あり   清子句
   蹲いや  赤き実に見いる 目白いて 静女句