平成26年
功匠会「初冬の会」にて
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東京支部 堀川 郁代
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平成26年12月13日、師走のすがすがしい快晴の下茶道会館で功匠会が行われ、鎮信流は奥方様が濃茶席をお持ちになりました。
床には組香にちなんだお軸そしてお道具が飾られ、武家流のいつもの力強い設えとは違った華やかで愛らしいお席となりました。
当時の「表」で男性が政治を司る一方で、「奥」では女性がどのように過ごしていたか垣間見られるようで、その繊細であでやかなお道具は何時間でも眺めていたいほどでした。
鎮信流は当初6席を予定していましたが、沢山のお客様にお越しいただき、待合では長い列ができる程で、急遽7席目のお席を設けお客様をお迎えいたしました。
12月とは思えない良いお天気だったとはいえ、長時間お待ちいただくお客様にはありがたく又申し訳ない思いでいっぱいでしたが、お濃茶もお菓子もとても美味しかったとのお声を沢山頂戴し、ほっとする思いがいたしました。
今回は、奥方様の御配慮により、先生方の指導の下経験の浅い若手がお菓子、お運び、お点前、半東、水屋と全てにおいて役割をもたせていただきました。
皆それぞれの役割の中で、失敗あり、反省あり、そして気付きありと貴重な経験を積ませていただき、最後にはまた多くのことを学んでいきたいという思いを新たにした事と思います。
私自身、様々な状況に対していかに臨機応変に対応できるかは、日頃の生活や心の有り様が基になり、茶道を学ぶ事は、ありのままの自分自身と常に向きあう事でもある事を改めて感じ、日々の精進の大切さが心に深く刻まれたお茶会でありました。