白河記念茶会に参加して
松親会(白河)大谷勝男
 白河記念茶会が十月二日、南湖公園内翠楽苑で開かれました。この茶会は、白河市主催の特別企画展「松平家と松浦家-蓁姫の婚礼調度品と松浦家の名宝」が小峰城跡の集古苑で開催されていることから、その企画の一環として南湖神社献茶式と共に開かれました。
 松浦家名宝展は、九月十日に集古苑において開会式典が行われ、白河市長のご挨拶・御宗家様のご祝辞及びテープカットが行われ、地元報道にも大きく取り扱われました。招待者に島村社中による立礼呈茶が行われました。
 
 献茶式は、松平華子様をお迎えし、松平定信公・松浦静山公のご画像を配した社殿において、御宗家様によるお献茶及び、宮司による楽翁公・静山公の交流を織り込んだ祝詞奏上が、厳粛な空気の中で執り行われました。松平・松浦御両家を始め地元名士・各茶道流派の先生方も参列されました。
 
 白河記念茶会は、献茶式に引き続き翠楽苑「錦の間」に濃茶席、「千代の間」に薄茶席を設え、百余名のお客様をお迎えしました。茶道連盟茶会を含めて初の本格茶会であり、又、御宗家様・奥方様による茶会が初めて開かれ、地元名士及び茶道各流派先生方に鎮信流茶道が、その歴史を含めてご披露されました。これを以って、今後の白河茶会のあり方や鎮信流が白河茶道における草分けであったことの理解が更に深まるものと思われます。御宗家様、奥方様を始め東京支部の皆様方に感謝を申し上げます。