近況報告
松親会 小関微笑子
 皆様にはこのような時期にもそれぞれ工夫をなさりながら日々をお過ごしのことと拝察申し上げます。
 松親会では、昨年は2⽉の清水でのフェルケール茶会以降すべての行事が中止になり鬱々とした日が続いている中で、9月から月2~3回のズームによるオンライン稽古が始まりました。しかし残念ですが今年に入って緊急事態宣言が発令されたため現在は休止となっています。
 松親会では、それぞれの先生方の判断でお稽古をされており、私も鎌倉で弟子も近隣に住んでいることもあり、コロナが始まってからも休むことなく稽古を行っております。お稽古場は「駆け込み寺、縁切り寺」とも呼ばれています東慶寺山内で、加賀前田家の持仏堂が移築され、美しい水月観音がおわします水月堂茶室をお借りして月2回いたしております。
 お稽古を始める前の準備は先ず廊下の窓ガラスと茶室の障子を開けて、アルカリ次亜性製品で水屋、茶室、手洗いまで消毒をするのが習いとなりました。観光客も少なく静かな環境でお点前をいたしております。
そのような中で、1月31日に初釜を弟⼦たちと催す予定にしておりましたがコロナの状況悪化に伴い中止しました。4月には正午の茶事の稽古をいたしたいと準備を進めています。現在の状況がどのように変化していきましても柔軟な心を茶道で養いたいと思っております。