心月公 お祭茶
東京支部 松親会 土井裕子
 そこかしこに春の花が咲き誇り鮮やかな色彩でございます。
本年は心月公百五十年忌に当たりますが、今年も門人は藤沢のご自宅に伺わず、御宗家様、収様、奥方様、加代子様によりお祭茶が執り行われました。
奥方様よりお言葉を頂戴しております。

今年の桜は例年にもまして開花が早く、それにつられるように、いつもは気を揉む「白山吹」の花も、今年は四月の声を聞く頃にはちらほらと咲き始めました。
安堵して喜ぶべきか、イヤイヤ懸念する現象と憂うべきかと思っています。

四月十三日に自宅にて、心月公のお祭りを致しました。
世の中は少しずつ動き出しておりますが、今年も自重して、
我々だけでのお供えと致しました。

他所からは行事の依頼も参り始め、如何したものかと思っています。

二年余りの休止の間に、コロナ禍のせいばかりではなく、「出来たはずなのに、、、」と言う事が出来なくなっている現実を感じ、歳を重ねることの難しさに思い至っている昨今です。

若い世代の方々の助けを得て、流儀が存続して行くようにと願いつつ
公の御画像に拝礼致しました。
                                 松 陽