2日目は9時より増上寺の拝観を企画致しました。
普段は入れない徳川将軍家墓所宝塔を担当者の案内で、見学及びお詣りをさせていただきました。2代秀忠公、6代家宣公、7代家継公、9代家重公、12代家慶公など、
歴代将軍の方々の墓所をまわることができました。
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そして、10時より増上寺、大広間で雅楽の演奏を聴かせていただきました。演奏は霞会館の会員で構成される雅楽団体で「絲竹會」にお願い致しました。徳川康久様を会長とする絲竹會は「雅楽は保存されなければならない」という明治天皇の強いおぼし召しにより創立された歴史ある会です。徳川様には正式な装束を着用して演奏に臨んでいただきました。楽器編成としては、ショウ、ヒチリキ、リュウテキの3種、6人編成で、徳川様から雅楽の歴史についてや各楽器の説明をお聞きして、2曲ご披露いただきました。1曲目は陰陽五行にかかわる中国の唐の時代の曲、「五常楽」で、陰陽五行に加え、人の道としての仁・義・礼・智・信を雅楽の音階である五つの音に当てはめた曲。2曲目は「超天楽」という曲名の、雅楽の中で一番有名な曲で、福岡の黒田藩で歌われた黒田節はこの「超天楽」を基に作ったと言われているそうです。普段なかなか生で聴くことがない雅楽、最後は盛大な拍手とともに奏者の方々を
お送りいたしました。
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その後は2組に分かれて、中広間に薄茶席を、食堂で点心席を設け、交互に入っていただきました。茶席の床には、春を告げる雲竜柳と芍薬を、菓子は“ちもと”の菖蒲と八雲餅に致しました。ご正客の徳川様とご宗家様との間で、雅楽の歴史や楽器についてお話しがはずみ
穏やかなひと時でした。
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この度は、雨も降り足元が悪い中、支部の方々には多数ご参加いただき、皆様のお陰で届懲りなく会を終了することができました。皆様のご協力に感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。
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