宇和島支部 松風会活動報告
松風会副支部長 二宮 信子
 予期せぬ新型コロナウイルスの影響は、ここ宇和島支部も例外ではなく、戸惑いながら活動を進めた一年でした。
 まず、宇和島においての内見の儀も予定通りにならず案じておりましたが、御宗家様は先を見通されてオンライン形式で実行してくださいました。
初めての取り組みに知識も貧しく、場所の確保から始めました。支部の研究会場である選佛寺はWifiが飛ばないということがわかり断念し、可能な場所探し難儀しました。決まった会場への道具運びから始まり、カメラ操作の方との連絡など時間も掛かりましたが無事に終えることが出来ました。陰で多くの方の協力が必要であると痛感しました。
 定例の研究会は休会とした四・五月以外は月一回の研鑽を続けることに努めています。
お祭茶は感染予防ということで残念ながら中止となりましたが、学校茶道は三ヶ月の休校を除いて県立五校の指導を続けております。生徒の皆さんは文化祭での発表を楽しみに日々励んでおりますが、コロナで中止になったり、内容を縮小したりして対処しております。
 県立宇和島南中高等学校では、体育館の舞台に畳を敷き、魔除けになるという牛鬼の茶碗を使ってコロナ退散を祈りつつ、心をこめた、清々しいお点前を披露しました。全校生徒八百名が静に物音一つしない状態で見入っておりましたが、それぞれが何かを受け取ってくれたことが最後の大きい拍手に現れていたと感じられて安堵感と明るい希望を持ちました。

 以上、大きな流れと変化に対応しながら歩んできた支部の活動報告を終わります。