お初釜
宇和島支部 松風会 二宮信子
 晴天に恵まれた令和7年1月26日、松風会宇和島支部の初釜が金剛山大隆寺の雲半間で催されました。ここは昔、藩主が来訪の際休息をとられた所です。
 御臨席下さいました住職の木村御老師様の凛とした中に温かみ漂う雰囲気は、参加した皆さんの心を和ませて下さいました。
 赤松支部長の年頭の挨拶に始まりました。不確実で変化の激しいこの時代こそ当流のお茶の心を支えにして、明るく元気に歩めるように、力を合わせていくことを確認しました。三渓園での御宗家の初釜の報告もいたしました。
 薄茶席では支部長のユニークな発案で、お点前をくじ引きで行うことになりました。突然の出来事にも関わらず即座の対応ができて、皆の心もひとつに、和気あいあいとスムーズな流れで楽しくお席が進みました。
 なお、お軸は龍門寺河野大通御老師様の書が、そして支部長が思いを込めて製作をした青竹の一重切り花入れと、祝釜にふさわしいお道具に問答もはずみ多くのことを学ぶことができました。
 その後会食となり相互の絆も深まった有意義な一日でした。